女性のマンション投資家が増えているのをご存じでしょうか?
投資家の男女比を公的な統計で見つけることはできないのですが、「不動産投資セミナーに女性が増えてきた」「女性の不動産営業マン(ウーマン)が目立ってきた」という話は業界でもよく耳にするところです。
営業の人に女性が増えたのは、女性客が話しやすいように、または女性の心理を読みやすいように、といったためでしょう。
ではなぜ女性のマンション投資家が増えているのでしょうか。
「女性がマンション投資をするメリット」について考えてみましょう。
マンション投資で解消できるかもしれない将来の不安
投資を行うきっかけには「趣味で」という人もいますが、多くは「今よりも金銭的な余裕が欲しい」という考えからです。
「投資を行うことで、将来的な不安を解消できる」ともよく言われますが、具体的にはどのような不安を解消できるのでしょうか。
より女性の立場に立った場合を考えてみましょう。
(1)不労収入を得られることで、将来の収入に関する不安を解消できる
一般的にということですが、女性は男性よりも体力的な不安を抱えている人が多いと考えられます。
さらに具体的に考えてみましょう。
【将来の収入に関する不安】⇒不労収入があると解決できる
・年齢に関わらず、体力、筋力を必要とする仕事には限界がある
・育児や出産などを控え今の収入を維持できない可能性が高い
・更年期障害などにより、若い頃と同じペースで仕事ができない可能性がある
すべての女性がこのように考えているわけではありませんが、
「できれば投資でプラスアルファの収入を」と考える人には、このような不安を持っている人が多いのではないでしょうか。
マンション投資などで不労収入を得られると、このような不安を解消できると考えられます。
(2)「資産」を失うことの不安を解消できる
不動産は「資産」です。
資産とは、土地・家屋・金銭などの財産すべてを指しますが、なかでも不動産は「消えない資産」であることの安心度が高いものです。
株やFX、投資信託などで資産運用すると、価値の変動が激しいため、場合によっては一切を失う可能性もあります。
不動産は細かく言うと「有形固定資産」に含まれるもので、経済的な価値としては時と共に変動するのですが、ゼロになる可能性はごく低いものだと言えます。
もちろん、マンションなどは建物ですから、古くなる分価値は落ちていきます。
ですが、他の投資に比べれば安定しており、投資物件を選ぶエリアによっては古さに関係なく価値が上がることもあります。
長期保有していても「運用」の際のリスクがとても低いのです。老後資金の不安を減らすこともできるでしょう。
【不動産を資産とすることで解消できる不安】
・「資産を失うかも」⇒消えない資産を持つことができる
・「資産の価値が落ち込むかも」⇒他の投資より安定している
(3)「不動産投資を保険の代わりにする」ことは可能?
「不動産投資を保険の代わりにする」というのは、ある程度可能です。
これも、将来への不安を絶ち消すひとつの考え方だと言えます。
◆不動産を購入すること=残債と同額の「死亡保険」を契約したことに
住宅を購入するためのローンを組むと、「団体信用生命保険」(団信)に加入することになります。
【団体信用生命保険とは】
万が一ローンの返済中に契約した人が死亡した、あるいは所定の高度障害状態となった際、ローンの残りの返済を保証してくれる保険
つまり、不動産を所有することで、「死亡保険」(契約者が亡くなったときのための保険)を契約したのと同じ意味があるということになります。
◆ただし、生活していて必要な保険は「通院・入院保険」や「がん保険」
ただし、死亡保険だけでは保険として十分ではありません。
最近保険として重視すべきなのは病気になった際の保険、特にがん保険だと言われています。
昔と比較すれば、病気で死亡する可能性は非常に低くなったためです。
団信ではそのような保険の代わりとはなり得ないため、あくまでも死亡保険以外の保険は別で組む必要があります。
死亡保険としても、金額的に不足があれば別の保険を契約して補うほうがいいでしょう。
どの程度の年収があればマンション投資を始めることができる?
残念ながら、「誰でもマンション投資ができる」というわけではありません。
やはりある程度生活に余裕があり、キャッシュフローが安定していなと難しいと考えられます。
ただし、不動産投資は「年収が少ないから、それを補うためにやっている」という人もとても多いものです。
次のようなアンケートも参考にしてみてください。
・アンケート1:年収200万円以下の人が40%程度いる
TATE-MEGA
不動産投資って、どれくらいの年収の人がしているの?【世の中のお金事情調査隊】
・アンケート2:年収400万円以下の人が33%程度いる
幻冬舎ゴールドオンライン
「年収300万円台の20代女子」でも不動産投資は始められるか?
http://gentosha-go.com/articles/-/7971
どうして年収が低くてもマンション投資ができる?
株やFXをやろうとしても多額の融資を受けることはできませんが、不動産は「不動産ローン」を組むことで、融資を受けることができます。
自己資金ゼロで始めることはなかなかおすすめできませんが、十分可能なことでもあるのです。
「どうリスクを減らしていくか」ということを重要視し、ある程度の準備をしていけば、年収が200万円程度でも不動産投資は可能だと言えます。
ただし、「年収200万円でもマンション投資ができる」といった女性の成功例を見てみると、ひとり暮らしではなく「実家暮らし」の人が多いようです。
投資に利用できる金額が、ひとり暮らしの方よりは多いかもしれません。
自分の家賃や生活費、準備資金などを鑑みて、身の丈に合った投資をしましょう。
マンションの区分所有から始め、徐々に規模を大きくしている女性が目立ちます。
女性は不動産投資に向いている
現在、投資家に多いのは男性です。
ですが、投資を向き・不向きで考える場合、「女性は不動産投資向きでない」と考えるのは間違っています。
あくまでも「大黒柱=男性が多かった」というところで男性が多くなる傾向にあったのですが、今後は大きく変わることが予想されます。
実際、「自分が住みたい家についてきめ細かく考えるのが好き」という女性も多いはずです。
これをうまく利用し、例えば「建物は古くても賃貸ニーズの高い部屋」を作り上げることは可能でしょう。
大家としてうまくやっている女性もたくさんいます。
ブログやコラムなどを参考にしてみてください。
それぞれの大家さんの状況はかなり違うので、ご自身に近い生活や年収の人を追ってみるのがおすすめです。
楽待
ドキドキ初めての融資審査!! 自己資金が少ないOLでも、物件購入できました!
https://www.rakumachi.jp/news/column/179467
OL大家みきてぃ~が、女性投資家たちの気迫に圧倒!! 座談会の様子をレポート
https://www.rakumachi.jp/news/column/190352/2
賢い女性大家さんを目指して
マンション投資が「女性だから難しい」ということはありません。
ある程度の資金さえあれば、体力を使わないので他の仕事よりもやりやすいと言えます。
小さなお子さまがいても、時間を確保しながら収入を得ることが可能です。
建物や内装などに興味があれば、より賃貸ニーズに応えられる物件を用意することができるかもしれません。
ただし、インターネット上に溢れる「女性に不動産投資がおすすめ」というサイトは、リスクの説明を大きく省いています。
成功例しか書いていないことも多いため、十分注意しましょう。
不動産投資のリスクを学び、それでも、ということであればぜひ試してみましょう。
「簡単に儲かる」という考え方では難しいので、まずは不動産投資についての勉強を進めてみましょう。
まだ投資をしたことのない女性に向けたセミナーなどもたくさんあります。
賢い女性大家さんを目指して、がんばってください。