シノケンのマンション投資の特徴と、利用者からの評判は?

テレビコマーシャルなどで、「シノケン」という名前を聞いたことはないでしょうか?シノケンは不動産事業を営んでおり、マンション投資をサポートしている会社のひとつです。知名度も高いので知っている方も多いのではないかと思います。

 

しかし、いくら有名な企業だからと言って、それだけを理由にマンション投資のパートナーに選ぶべきではありません。きちんと事業としての特徴を理解した上で、自分に合ったパートナーかどうかを見極める必要があります。シノケンのマンション投資の特徴、利用者からの評判をご紹介するので、パートナー選びを行っている方はぜひ参考にしてください。

シノケンのCM

・シノケンってどんな会社?

シノケンの創業は1990年と、意外と最近になって誕生した会社です。複数の会社が持株会社を中心としてグループを形成しており、不動産の販売、管理からゼネコン、エネルギー事業、介護事業などを行うグループ会社が存在します。このように、グループ全体で見ると非常に幅広い業種をカバーしているといえるでしょう。

・シノケンの基本情報

グループの核となる持株会社の正式名称は「株式会社シノケングループ」。本社は福岡市中央区にありますが、東京港区芝大門にもオフィスを構えています。全国での管理戸数はおよそ2万件。首都圏では東京23区内を中心に多数の新築・中古物件を管理しています。

◆シノケンでマンション投資するメリット

・人気の「デザイナーズマンション」に投資できる

シノケンでは、「入居者に喜ばれる物件づくり」をテーマにマンションの企画を行っています。単純に立地が良いばかりでなく、見た目の美しさや機能性を入居者目線で追求した「デザイナーズマンション」がシノケンの売りです。

 

デザイナーズマンションというと、「建築コンセプトが全面に表れた物件」を意味する言葉として、現在では広く知られるようになりました。しかし、そもそもデザイナーズマンションはシノケンの登録商標です。つまり、その概念自体を広めるのに最も貢献してきたのが同社であると表現してしまってもいいでしょう。

 

・入居率98.9%の実績に裏打ちされた物件管理のノウハウ

マンション投資では、物件の購入はスタートの段階にすぎません。それをすぎると、長い「運用」の期間が始まります。この期間を無事に乗り切れるかどうかは物件管理の良し悪しにかかっているといっても過言ではありません。

 

シノケンは2017年3月時点で、入居率98.9%という高い実績を誇っています。このように入居率が高いのは物件管理が行き届いていて入居者の満足度が高いからです。当然、オーナーは空室リスクに悩まされる恐れも少なく、クレーム対応などに悩まされる心配もありません。

 

実績と同時に積み重ねてきたノウハウは、コストを抑えつつ入居者満足度の高い物件管理を行うために活かされます。適切なメンテナンスの提案設けられるので、マンションの美観を保ち、末永く安心して運用することができるでしょう。

 

・「頭金0円のマンション経営」が人気

シノケンのテレビコマーシャルといえば、「頭金0でもマンション経営はできる」と歌ったものが有名です。こうした提案ができるのも、金融機関からの確かな信頼を得られているからにほかなりません。

 

「頭金0のマンション経営」とは、購入物件以外に追加の担保を必要とせず、かつ連帯保証人なしという条件で金融機関からの融資を元に行うマンション投資です。すべての物件で利用可能なわけではありませんが、条件さえ満たせばそのような魅力的な条件でのマンション投資も始められます。

 

・シノケンのサブリースについて

シノケンでは、ほかの多くのマンション投資会社と同様、空室発生時も家賃保証が受けられるサブリース契約を用意しています。実際に管理業務を担当するのは、グループ会社の「株式会社シノケンファシリティーズ」です。

 

同社のサブリースは、その名も「選べるサブリース」。最大の特徴は保証率と保証期間をオーナーが自由に選べるという点です。保証率は家賃満額の90、80、70%から選ぶことができ、保証期間も同様に5、3、2年からコースを選択できます。保証率と保証期間の組み合わせは自由です。最長35年間の契約が可能なので、長期に渡って安心して管理業務を任せることができます。

 

・シノケンとシノケンハーモニーの違いはなに?

「シノケン」という社名でマンション投資会社について調べていると、複数の異なる社名が出てきて混乱したという方もいるのではないでしょうか?すでにお伝えしたように、シノケンは複数の会社からなるグループであり、全体とトップに当たる持株会社が「株式会社シノケングループ」です。その傘下に位置し、マンション投資業務を担当するグループ会社が「株式会社シノケンハーモニー」です。混同してしまわないよう、両者の違いをよく覚えておいてください。

◆シノケンの評判

有名な会社なので、シノケンに関してはさまざまな評判が囁かれています。ネット上で見つけた良い口コミと悪い口コミをご紹介しましょう。

 

・良い口コミ

①4~5割の顧客が紹介かリピーターによるもの

シノケンでは、「しつこい営業は行わない」というポリシーを掲げています。その代わりに新規案件の獲得に役立っているのが、「既存顧客からの紹介」です。他人に紹介すると言うことは、その利用者自身がシノケンのサービスに満足しているという証でもあります。「家族や知人からの紹介でシノケンを選んだ」という口コミがいくつか見つかりました。同様に、既存の利用者がさらに物件を買い増しリピーターになるという例も少なくありません。

 

②「姉歯事件」でいち早く保証に動いてくれた

2005年、姉歯元一級建築士が設計した建築物について耐震偽装を働いたとする事件は、世間を大きく騒がせました。耐震偽装が明らかになったとして、補償を求めて講義するマンションオーナーの姿をニュースなどでご覧になった記憶がある方も多いのではないでしょうか。

 

姉歯氏は複数のマンション投資会社で設計に関わっていましたが、中でもいち早く補償に動いたのがシノケンでした。総額30億円をかけて、関連する物件をオーナーから買い戻したため、被害を受けたオーナーもすぐに次のマンション投資に移ることができたのです。このときの顧客の立場に立った姿勢は今日でも高く評価されています。

 

・悪い口コミ

①管理業務の手数料が高すぎる

シノケンは管理業務の実績と信頼の高さを売りにしていますが、その点がネックになるケースもあるようです。「他社と比較して管理業務にかかる手数料が高い」として、不満を抱えている利用者の声が見つかりました。

 

②家賃の減額、担当者の交代によるトラブル

サブリース契約は更新時に家賃の減額が行われる場合がありますが、それによって「予想していたような利益が上げられなくなった」と嘆く声もあります。契約時にリスクについての十分な説明がなされなかったということでしょう。

 

また、「運用中に担当者が交代してしまった。前の担当者からリスクについての十分な説明がなかったが、後任に伝えても『退社してしまったのでわからない』と言われ泣き寝入りせざるを得なかった」という口コミもあります。

・マンション投資の会社選びでシノケンを検討する際のポイント

シノケンは、「デザイナーズマンション」や、「頭金0円で始めるマンション経営」のように、独自色の強いサービスを複数提供しているのが特徴です。そのため、そうした企業コンセプトと自分の目指すマンション投資の方向性が合致している人には向いている会社だといえるでしょう。

 

口コミを参考にすると、利用者からの評判には賛否両論あるので、もし知り合いにシノケンを利用してマンション投資をしている人がいたら、感触を聞いてみるのもいいかもしれません。